【心電図検定公式問題集の解説】問題6:左脚ブロック。

問題解説

心電図検定公式問題集の解説

※ 心電図検定公式問題集(2級/3級、改訂3版)の問題を解説しています。

問題6:左脚ブロックの心電図所見

背景:80歳、男性。高血圧の治療中。
リズム:整。
心拍数:約 75 /分。
:正軸。
P波:正常(高さ、幅)。洞調律。
PR間隔:正常、0.12 秒程度(2.5~3 mm程度)。
QRS波幅 0.16 秒程度(2.5 mm程度)、延長あり。RV1 = 0.1 mV程度。RV5 = 0.5 mV程度。Ⅰ、aVL、V6誘導で幅広いR波を認める。
ST部分Ⅱ、Ⅲ、aVF、V5~V6誘導で二次性ST変化(ST低下)を認める。
T波:正常。

判読のポイント

QRS波の幅が 0.12 秒以上に延長している。
・左心室側壁誘導であるⅠ、aVL、V6誘導で幅広いR波が認められる。
→ これらは左室の興奮伝播が遅れていることを反映している。

・脚ブロックの二次性ST変化としてST下降や陰性T波が認められる。

鑑別を要する心電図

前壁中隔心筋梗塞
前壁中隔梗塞ではV1~V4誘導のR波が増高不良となるためQSパターンに見える。
→ 一般に左脚ブロックのみではQRS波の初期成分r波は消失しないことで見分ける。

ペースメーカー心電図(右心室ペーシング)
→ 左脚ブロック波形となる。

WPW症候群(B型・C型)
→ V1誘導の波形がrS型、QS型となり一見間違えやすい。

よくある背景

・虚血性心疾患、心筋症、高血圧性心疾患などの器質的心疾患に合併して発生することが多いため、新規の左脚ブロックには注意が必要。

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