【心電図検定公式問題集の解説】問題14:洞頻脈。

問題解説

心電図検定公式問題集の解説

※ 心電図検定公式問題集(2級/3級、改訂3版)の問題を解説しています。

問題14:洞頻脈の心電図所見

背景:69歳、男性。僧帽弁逆流症に対する手術を受けた1年後、心不全のため入院した。
リズム:整。
心拍数約 114 /分
左軸偏位(Ⅰ誘導でQRS波の振幅の和が陽性、aVF誘導で陰性)。左脚前肢ブロックあり。
移行帯:正常(V3誘導)。
P波洞調律(Ⅰ、Ⅱ、aVF誘導で陽性P波)。Ⅱ誘導で二峰性P波、V1誘導で陰性P波。左房負荷(左房拡大)あり
PR間隔:正常。0.16 秒程度(3~4 mm程度)。
QRS波:幅0.16秒程度(4mm程度)、延長あり。完全右脚ブロック(V1誘導でRR’型、V6誘導で深いS波あり)。RV1=1.2mV程度。RV5=2.2mV程度。
ST部分:V1~V2誘導で脚ブロックに伴う二次性ST-T低下あり。
T波:正常。
その他:2ヶ所で融合収縮あり。

これらの心電図所見より、選択肢の中では「洞頻脈」が正しい。
他の所見として、二枝ブロック(完全右脚ブロック+左脚前肢ブロック)、左房負荷、融合収縮を認める。

判読のポイント

洞調律かつRR間隔がほぼ一定の頻脈を認める。
② 心拍数が100/分以上でP波とQRS波の関係が1:1と一定である。
洞頻脈と判断できる。

洞頻脈とは?

① 洞頻脈とは「洞結節からの刺激生成頻度が増加した状態」のことである。
② 原因:精神的な興奮・運動・疼痛などによる交感神経緊張および発熱、甲状腺機能亢進症、脱水、出血性ショックど。

※本症例は心不全に伴う洞頻脈と考えられる。

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