【心電図検定公式問題集の解説】問題18:等頻度房室解離。

問題解説

問題18:等頻度房室解離のホルター心電図所見

背景:72歳、男性。不整脈を自覚して来院した。
リズム:整(RR間隔がほぼ一定)。
心拍数:約 75 /分。
P波:波形は正常(高さ、幅)だが、PP間隔は0.80~0.82秒で変動している。
PR間隔変動している。
QRS波:幅 0.10秒程度(2.0~2.5 mm程度)、正常。
ST部分:正常。
その他P波とQRS波が対応していない(P波→QRS波の位置関係が変化している)

これらの心電図所見より、選択肢の中では「等頻度房室解離」が正しい。

判読のポイント

P波とQRS波の位置関係が変化している。

ホルター心電図とは?

①「不整脈の検出」と「心筋虚血の有無」を確認するために記録される。
② NASA、CM5誘導は「P波が明瞭に記録できる誘導」である。
③ NASA誘導は筋電図の混入が少ない誘導である。
NASA誘導はV1誘導に近く、CM5誘導はV5誘導に近い

房室解離とは?

① 房室解離とは「心房と心室が別のペースメーカに支配されている状態」のことである。
② 房室結節の不応期のため「心房と心室がそれぞれ独立したリズム」で拍動する。
③ 房室解離は種々の原因で起こる。

等頻度房室解離とは?

①「洞結節の興奮」と「房室接合部の興奮」の頻度がほぼ等しい場合にみられる。
→ P波(洞結節の興奮による心房収縮)とQRS波(接合部の興奮による心室収縮)の位置関係が微妙に変化する。
房室解離では「P波の出現頻度がQRS波の出現頻度より高くならない」(P波の出現頻度<QRS波の出現頻度。
完全房室ブロックに伴う房室接合部の「補充調律」ではP波の出現頻度がQRS波を上回る(P波の出現頻度>QRS波の出現頻度)。

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