【心電図検定公式問題集の解説】問題28:左脚ブロック。

問題解説

心電図検定公式問題集の解説

※ 心電図検定公式問題集(2級/3級、改訂3版)の問題を解説しています。

問題28:左脚ブロックの心電図所見

背景:77歳、女性。健康診断で心電図異常を指摘された。
リズム:整。
心拍数:約 64 /分。
:正軸(Ⅰ、aVF誘導ともにQRS波の振幅の和が陽性)。
移行帯:やや時計方向回転(V4~V5誘導)。
P波:正常(高さ、幅)。洞調律(Ⅰ、Ⅱ、aVF誘導で陽性P波)。
PR間隔:正常。0.12秒程度(2.5~3 mm程度)。
QRS波QRS幅は0.138秒と延長している。V1誘導でrS型、Ⅰ・V6誘導で幅の広いR波を認める。
ST-T部分:V1~V3誘導、V5~V6誘導で脚ブロックに伴う二次性ST-T変化あり。

これらの心電図所見より、選択肢の中では「左脚ブロック」が正しい。

判読のポイント

① V1誘導でrS型、Ⅰ・V6誘導で幅の広いR波を認める。
② QRS波の幅は0.12秒以上に延長している。
→ 完全左脚ブロックと判断できる。

完全左脚ブロックの心電図所見

① 広いQRS幅(0.12秒以上)。
② V1誘導:rS型 or QS型(S波が目立つ)。
③ V6誘導:RR’型 or R型。
→ これらを認める場合、「完全左脚ブロック」と判断する。
※「完全左脚ブロックではST変化や異常Q波の判断が困難」となる。
→ 2次性ST-T変化があり、V1-V2でQS型となるため。
→ これを「前壁中隔梗塞」と診断してはいけない。

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