【心電図検定公式問題集の解説】問題32:洞停止。~洞不全症候群(徐脈頻脈症候群)~

問題解説

心電図検定公式問題集の解説

※ 心電図検定公式問題集(2級/3級、改訂3版)の問題を解説しています。

問題32:洞停止のホルター心電図所見

背景:63歳、男性。動悸および失神を主訴に外来を受診した。
リズム:不整。
QRS波:幅0.10秒程度(2.0~2.5 mm程度)。
ST-T部分:正常。
その他:上段の心電図は心房細動、頻脈を認める。中段の心電図で約14秒間の洞停止を認める。洞停止後に洞調律に復帰している。

これらの所見から選択肢の中では「洞停止」が正しい。

判読のポイント

心房細動(頻脈)に続いて洞停止、洞調律に復帰している。
→ 洞不全症候群(徐脈頻脈症候群)と判断できる。

心房細動とは?

① 心房細動では、心房内に「無秩序な350~600/分の興奮」が起こる。
② 洞結節の興奮は抑制され、洞性P波は消失する。
③ 無秩序な心房興奮=基線の細かい不規則な揺れ=「f波」。
④ 心房興奮の一部が心室へ到達し、心室興奮を起こす。
→「絶対性不整脈」と呼ばれる。

洞不全症候群とは?

① 原因:加齢や変性に伴う「洞結節の自動能低下、洞房伝導機能の低下」。
② Ⅰ型:洞徐脈。
③ Ⅱ型:洞停止、洞房ブロック。
Ⅲ型徐脈頻脈症候群
→ 上室性不整脈(心房細動・心房粗動など)が停止して洞調律に戻るときに心停止(洞停止)」をきたす。

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