【心電図検定公式問題集の解説】問題42:Ⅱ度房室ブロック。

問題解説

心電図検定公式問題集の解説

※ 心電図検定公式問題集(2級/3級、改訂3版)の問題を解説しています。

問題42:Ⅱ度房室ブロックの心電図所見

背景:78歳、女性。人工透析を受けている自覚症状はない徐脈ということで透析中に心電図検査を施行した。
リズム不整
心拍数:約 60~70 /分。
:正軸(Ⅰ、aVF誘導ともにQRS波の振幅の和が陽性)。
移行帯:やや時計方向回転(V4~V5誘導)。
P波:肢誘導では雑音のため判読困難。V1~V3誘導でT波の後にノッチとして確認できる
PR間隔胸部誘導(V1~V3など)でPR(PQ)間隔は徐々に延長し、続くQRS波が脱落している。
QRS波:幅0.10秒程度(2.0~2.5 mm程度)。RV5=1.0mV程度。
ST部分:正常。
T波:正常。

これらの心電図所見より、選択肢の中では「Ⅱ度房室ブロック」が正しい。

判読のポイント

PR(PQ)間隔が徐々に延長し、続くQRS波が脱落している。
→ Ⅱ度房室ブロック(Wenckebach型)と判断できる。

Wenckebach型Ⅱ度房室ブロックとは?

① 原因:房室結節内の伝導遅延
PR間隔が徐々に延長し、QRS波が1拍だけ脱落する。
③ 脱落後はP波に追従してQRS波が出現する。
脱落前後でPR間隔に変化がある。
 → 脱落後のほうが短い。
⑤ 頻回に脱落する場合、2:1房室ブロックと診断される場合がある。
⑥ MobitzⅡ型、高度房室ブロックとの鑑別を要する。
⑦ 若年者によくみられる。

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