【心電図検定公式問題集の解説】問題46:心房期外収縮。

問題解説

心電図検定公式問題集の解説

※ 心電図検定公式問題集(2級/3級、改訂3版)の問題を解説しています。

問題46:心房期外収縮の心電図所見

背景:54歳、男性。動悸を主訴に外来を受診した。
心拍数:約 75/分(期外収縮以外)。
:正軸(Ⅰ、aVF誘導ともにQRS波の振幅の和が陽性)。
移行帯:正常(V3誘導)。
P波:正常(高さ、幅)。洞調律(Ⅰ、Ⅱ、aVF誘導で陽性P波)。
PR間隔:正常。0.12秒程度(2.5~3 mm程度)。
QRS波:幅0.10秒程度(2.0~2.5 mm程度)。RV1=0.2mV程度。RV5=1.5mV程度。
ST部分:正常。
T波:正常。
その他4拍目、8拍目に心房期外収縮を認める(4段脈)

これらの心電図所見より、選択肢の中では「心房期外収縮」が正しい。

判読のポイント

先行するP波を伴う期外収縮(直前のT波と重なっている)を認める。
→ 心房期外収縮と判断できる。

期外収縮とは?

① 期外収縮とは「本来の収縮よりも早く出現する収縮」のこと。
② 洞結節以外の場所から刺激が発生する。
③ 刺激の発生部位によって「上室期外収縮」と「心室期外収縮」に分けられる。
④ 洞調律と期外収縮が交互に出現する場合=二段脈。
⑤ 洞調律2拍+期外収縮1拍=三段脈。
⑥ 洞調律3拍+期外収縮1拍=四段脈

※ 本症例では、4段脈となっている。

心房(上室)期外収縮とは?

① RR間隔が「先行するRR間隔よりも短縮」する。
②「先行する異所性P波」を認める。
③ 脚ブロックがない場合、QRS波は洞調律とほぼ同じ形を示す。
※ 心室が不応期を脱する前に興奮が達すると機能的脚ブロック(=変行伝導)を生じる。
※ 変行伝導を伴うQRS波は「右脚ブロック型」が大半を占める。

※ 本症例では、先行するP波(直前のT波に重なる)を認め、右脚ブロック型の心房期外収縮を認めている。

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