【心電図検定公式問題集の解説】問題47:心房期外収縮。~2段脈、変行伝導を伴う~

問題解説

心電図検定公式問題集の解説

※ 心電図検定公式問題集(2級/3級、改訂3版)の問題を解説しています。

問題47:心房期外収縮のモニター心電図所見

背景:60歳、男性。動悸時のモニター心電図。
心拍数:約 60/分(期外収縮を含める)。
P波:1、3、5、7拍目は正常(高さ、幅)。2、4、6、8拍目は異所性P波(P波の形が異なる)
QRS波:1、3、5、7拍目は幅0.10秒程度。2、4、6、8拍目は幅0.12秒を超える(延長)
ST-T部分:正常。
その他2、4、6、8拍目に「先行する異所性P波と幅広いQRS波」を認める

これらの心電図所見より、選択肢の中では「心房期外収縮」が正しい。

判読のポイント

RR間隔が短縮」し、「先行する異所性P波と幅広いQRS波」を認める。
→ 心房期外収縮と判断できる。

期外収縮とは?

① 期外収縮とは「本来の収縮よりも早く出現する収縮」のこと。
② 洞結節以外の場所から刺激が発生する。
③ 刺激の発生部位によって「上室期外収縮」と「心室期外収縮」に分けられる。
洞調律と期外収縮が交互に出現する場合=二段脈
⑤ 洞調律2拍+期外収縮1拍=三段脈。
⑥ 洞調律3拍+期外収縮1拍=四段脈。

※ 本症例では、2段脈となっている。

心房(上室)期外収縮とは?

① RR間隔が「先行するRR間隔よりも短縮」する。
②「先行する異所性P波」を認める。
③ 脚ブロックがない場合、QRS波は洞調律とほぼ同じ形を示す。
※ 心室が不応期を脱する前に興奮が達すると機能的脚ブロック(=変行伝導)を生じる。
※ 変行伝導を伴うQRS波は「右脚ブロック型」が大半を占める。

※ 本症例では、「先行する異所性P波」を認めており、心房期外収縮と判断できる。
※ 幅広いQRS波は「変行伝導」を伴っていると考えられる。

変行伝導(心室内変行伝導)とは?

① 心室が不応期を脱していない時に上室からの興奮が脚に達すると「機能的な脚ブロック」を生じる。
→ これを心室内変行伝導(変行伝導)という。
② 「右脚ブロック型」が大半を占める。
→ 右脚自体が長く障害を受けやすく不応期が長いため。

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