【心電図検定公式問題集の解説】問題48:房室結節リエントリー性頻拍(AVNRT)。

問題解説

心電図検定公式問題集の解説

※ 心電図検定公式問題集(2級/3級、改訂3版)の問題を解説しています。

問題48:房室結節リエントリー性頻拍の心電図所見

背景:60歳、男性。突発的に生じる動悸症状を主訴に外来を受診した。
リズム
心拍数約 150 /分
:正軸(Ⅰ、aVF誘導ともにQRS波の振幅の和が陽性)。
移行帯:正常(V2~V3誘導)。
P波明らかなP波は確認できない
QRS波:幅0.10秒程度(2.0~2.5 mm程度)。RV1=0.1mV程度。RV5=2.4mV程度。
ST部分:正常。
T波:正常。

これらの心電図所見より、選択肢の中では「房室結節リエントリー性頻拍」が正しい。

判読のポイント

「突然発症する動悸」「P波の確認できない狭いQRS幅の頻拍」
→ 房室結節リエントリー性頻拍(AVNRT)が疑われる。

狭いQRS幅の頻拍(narrow QRS regular tachycardia)の主な原因

① 洞頻脈
② 心房粗動
上室性頻拍
房室結節リエントリー性頻拍(AVNRT)が約9割、最も頻度が高い。

房室結節リエントリー性頻拍(AVNRT)とは?

① 症状:突然発症する動悸、めまい、息切れなどが特徴的であり、突然停止する。
② 「房室結節周囲」に興奮旋回路が存在する。
③ 通常型と稀有型がある。
④ 通常型では異所性P波は「QRS波に重なって見えない」または「QRS波終末部」に認める。
⑤ 稀有型では異所性P波は「QRS波の前」に認める。

※ 本症例では、「突発的に生じる動悸症状」とあり、典型的である。

房室回帰性頻拍(AVRT)とは?

①「副伝導路」を介して房室間に旋回路が形成する。
WPW症候群の発作性上室頻拍が代表的
③ 異所性P波は「ST部分」に認めることが多い。

※ 心電図検定では、通常型AVNRTとAVRTを見分ける問題は頻出。

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