【心電図検定公式問題集の解説】問題49:房室回帰性頻拍(AVRT)。

問題解説

心電図検定公式問題集の解説

※ 心電図検定公式問題集(2級/3級、改訂3版)の問題を解説しています。

問題49:房室回帰性頻拍の心電図所見

背景:34歳、男性。発作的に生じる動悸症状を主訴に外来を受診した。発作時の心電図。
リズム:整。
心拍数約 130/分
左軸偏位(Ⅰ誘導でQRS波の振幅の和が陽性、aVF誘導で陰性)。
移行帯:正常。
P波T波の中にP波を認める(逆行性P波を疑う)
QRS波:幅0.12秒程度(3mm程度)、延長。
ST部分:正常。
T波:正常(T波の中にP波を認める)。

これらの心電図所見より、選択肢の中では「房室回帰性頻拍」が最も疑われる。

判読のポイント

「突然発症する動悸」「P波がST-T部分に確認できる(逆行性P波を疑う)」
→ 房室回帰性頻拍(AVRT)が疑われる。

※ 本問は「最も疑われるもの」であることに注意。

房室回帰性頻拍(AtrioVentricular Reentrant Tachycardia: AVRT)とは?

①「副伝導路」を介して心房と心室の間に旋回路を形成する。
→ 心房と心室が絶え間なく拍動する。
②「WPW症候群」の発作性上室頻拍が代表的である。
③ 異所性P波を「ST-T部分」に認めることが多い。

※ 心電図検定では、通常型AVNRTとAVRTを見分ける問題は頻出。

房室結節リエントリー性頻拍(AVNRT)と房室回帰性頻拍(AVRT)の見分け方

通常型AVNRTは心室を旋回路に含まない。
→ 異所性P波が「QRS波に重なって見えない or QRS波の終末部」に認められる。
AVRTは心室→心房の順で旋回する。
→ 逆行性P波が「ST-T部分」に認められる。

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