【心電図検定公式問題集の解説】問題50:心房頻拍。

問題解説

心電図検定公式問題集の解説

※ 心電図検定公式問題集(2級/3級、改訂3版)の問題を解説しています。

問題50:心房頻拍の心電図所見

背景:60歳、男性。動悸症状を主訴に外来を受診した。
リズム:整。
心拍数約 100/分
:正軸(Ⅰ、aVF誘導ともにQRS波の振幅の和が陽性)。
移行帯:正常(V3~V4誘導)。
P波QRS波の2倍の頻度でP波を認める(2:1伝導)P波間には基線を認める
QRS波:幅0.10秒程度(2.0~2.5 mm程度)。
ST部分:正常。
T波:正常。

これらの心電図所見より、選択肢の中では「心房頻拍」が正しい。

判読のポイント

動悸症状等電位線があり規則正しいP波の頻発を認める。
→ 心房頻拍と判断できる。

心房頻拍とは?

① 心房内に興奮起源を有する頻拍。
② 「異所性P波」が「規則正しく」認められる。
③ 「等電位線」を認める。
④ 複数の起源があれば様々な形の異所性P波がみられる。
多源性心房頻拍
⑤ 心房のレートが200/分を超えると1:1房室伝導が難しくなる。
房室ブロックが起きる。

※ 本症例では、心房レートが200/分程度であり、2:1伝導となっている。

「心房粗動」と「心房頻拍」の見分け方

等電位線がないのが心房粗動。
等電位線があるのが心房頻拍。
※等電位線=連続するP波の立ち上がり部分を結んだ線。

主な頻脈性不整脈(上室性)の基本的な見分け方

① 心房細動
→ 基線の不規則な揺れ(f波)、RR間隔が不整。
② 心房粗動
→ Ⅱ誘導の粗動波(鋸歯状波)、「等電位線」がない。
③ 心房頻拍
→「等電位線」がある。
④ 発作性上室頻拍(通常型AVNRT)
→「明らかなP波を認めない」または「QRS波終末部の異所性P波」。

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