【心電図検定公式問題集の解説】問題64:心室期外収縮(二段脈)。

問題解説

心電図検定公式問題集の解説

※ 心電図検定公式問題集(2級/3級、改訂3版)の問題を解説しています。

問題64:心室期外収縮(二段脈)の心電図所見

背景:59歳、女性。高血圧の既往歴あり。問題63と同一症例。後日受診したときの心電図。
リズム不整
心拍数:約 80/分。
:正軸(Ⅰ、aVF誘導ともにQRS波の振幅の和が陽性)。
移行帯:やや時計方向回転(V4~V5誘導)。
P波:正常(高さ、幅)。洞調律(Ⅰ、Ⅱ、aVF誘導で陽性P波)。
PR間隔:正常。0.12秒程度(2.5~3 mm程度)。
QRS波:幅0.10秒程度(2.0~2.5 mm程度)。2、4、6、8、10、12、14拍目に心室期外収縮を認める
ST-T部分:心室期外収縮時は脚ブロックに伴う二次性ST-T変化あり。

これらの心電図所見より、選択肢の中では「心室期外収縮(二段脈)」が正しい。

判読のポイント

洞調律と心室期外収縮が交互に出現している
→ 心室期外収縮(二段脈)と判断できる。

期外収縮とは?

① 期外収縮とは「本来の収縮よりも早く出現する収縮」のこと。
② 洞結節以外の場所から刺激が発生する。
③ 刺激の発生部位によって「上室期外収縮」と「心室期外収縮」に分けられる。
洞調律と期外収縮が交互に出現する場合=二段脈
⑤ 洞調律2拍+期外収縮1拍=三段脈。
⑥ 洞調律3拍+期外収縮1拍=四段脈。

※ 本症例では、2段脈となっている。

心室期外収縮(PVC)とは?

幅広いQRS波(0.12秒以上)が早期に出現する
先行するP波を伴わない
③ 洞結節に影響を及ぼさないことが多いため、心室期外収縮のQRS波の中にP波を認めることがある。
④ T波終末期(受攻期)に心室期外収縮を生じると心室細動を誘発しやすい(R on T)。
⑤ 日常診療でよくみられる不整脈である。
⑥ 基礎疾患がないものは臨床的意義は乏しく経過観察でよい。
⑦ 多源性や連発性のもの、放置しておくと生命の危険をきたすもの、基礎疾患を有する治療が必要なものは要精査。

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