【ER心電図 基本編を解く】問題150:心房頻拍。

問題解説

ER心電図 Ⅰ:基本編の解説


判読ER心電図 1(基本編)―実際の症例で鍛える

※ ER心電図 基本編(初版第4刷2019年4月)の問題を解いています。
※ 実際の心電図と解説については書籍で確認してください。

問題150:心房頻拍の心電図所見

背景:65歳、男性。肺気腫の既往歴あり。咳嗽、発熱。
リズム不整。
心拍数約 124/分。
左軸偏位(Ⅰ誘導でQRS波の振幅の和が陽性、aVF誘導で陰性)。
移行帯:正常。
P波Ⅱ誘導で少なくとも3種類の形状の異なる異所性P波を認める。異所性P波とQRS波は1:1対応している。
QRS波:幅0.10秒程度(2.5 mm程度)。
ST-T部分:特記すべき所見なし。

これらの心電図所見より、「心房頻拍(多源性)」と考えられる。

心房頻拍とは?

① 心房内に興奮起源を有する頻拍。
② 「異所性P波」が「規則正しく」認められる(起源が1か所の場合)。
③ 「等電位線」を認める。
④ 複数の起源があれば様々な形の異所性P波がみられる。
多源性心房頻拍
⑤ 心房のレートが200/分を超えると1:1房室伝導が難しくなる。
房室ブロックが起きる。

※ 本症例では、様々な形状の異所性P波を認めることから「多源性心房頻拍」と判断される。
 

使用している教材

判読ER心電図 1(基本編)―実際の症例で鍛える

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